次の関数が $|x-a|\leqq 1$ のもとで負の値と素数の値域幅をとるとき,$\sqrt b$ の平均を求めよ.
まず,頂点の対称移動から $f(x)=-\,(x-2a)^2+2b$ であり,$x^2=f(x)\to (x-a)^2=b-a^2$ の重解より $b=a^2$ を踏まえると,$f(x)$ の $|x-a|\leqq 1$ における最大・最小の候補は $f(2a)=2a^2$ と $f(a\pm 1)=a^2\pm 2a-1$ に絞られる.
よって,$c=\sqrt b=|a|$ とおくと,$(c-1)^2-2\lt 0$ から考える値域幅は $\left\{\begin{eqnarray}
& (c+1)^2 &\ (0\leqq c\leqq 1)\\
& 4c &\ (1\lt c\lt 1+\sqrt 2)
\end{eqnarray}\right.$ となるので,$1$ 桁の素数幅のみ適して $c=\sqrt 2-1,\sqrt 3-1,\dfrac{5}{4},\dfrac{7}{4}$ より求める平均は $\boldsymbol{\dfrac{1+\sqrt 2+\sqrt 3}{4}}\ (=1.036\cdots)$ とわかる.
たとえばデータ $-\,4,-\,2,1,5,5,7$ における平均・中央・最頻値の組は $(2,3,5)$ より単調かつその階差は $1:2$ となる.山が $1$ つの分布は上のような単調性と内分比をもつ傾向があり,この代表値の経験則をピアソンの法則という.
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