【補助線主体の図形問題 #022】
まもなく迎える7月22日は、$\dfrac{22}{7} = 3.\overline{142857} \fallingdotseq \pi$ から「円周率近似値の日」とされています。今回は円周率近似値の日を少し先取りして円だけで構成された問題を用意しました。暗算解法もいつも通り用意しています。補助線と共にしばし図形問題をお楽しみください。
${
\def\cm{\thinspace \mathrm{cm}}
\renewcommand\deg{{}^{\circ}}
\def\myang#1{\angle \mathrm{#1}}
\def\mytri#1{\triangle \mathrm{#1}}
}$ 解答は小数第3位を四捨五入して、小数第2位までを単位なしで入力してください。
(例) $12\cm$ → $\color{blue}{12.00}$ $10\sqrt{2}\cm$ → $\color{blue}{14.14}$ $\dfrac{1+\sqrt{5}}{2} \cm$ → $\color{blue}{1.62}$
入力を一意に定めるための処置です。
たとえば答えに無理数を含む場合、$\sqrt{2}=1.41$や$\pi=3.14$などでは必要な桁が足りない場合があるのでご注意ください。
近似値を求める際には、関数電卓やグーグルの電卓機能、Wolfram|Alpha https://www.wolframalpha.com などのご利用をお勧めします。
2円$O_{1}$、$O_{2}$の半径を便宜的に$r$、$2r$とおき、円$O_{3}$の半径を$r$で表すことを考えます。さらに、優弧$\mathrm{BE}$の中心角も求めます。
円$O_{3}$の中心$\mathrm{O_{3}}$を通り、直線$\mathrm{BDF}$に平行な直線を引き、2点$\mathrm{B}$、$\mathrm{E}$のそれぞれから垂線を下ろします。
$\myang{BDE} = 135\deg$より$\myang{BO_{3}E} = 90\deg$と中心角が確定します。ここから円$O_{3}$の半径を求めるには……。
ヒント2の垂線の足を$\mathrm{B'}$、$\mathrm{E'}$とすると、$\mytri{BB'O_{3}} \equiv \mytri{O_{3}E'E}$が成り立ちます。
この問題を解いた人はこんな問題も解いています