以下の問いに答えよ.(自然数$n$について,$n!$ は,$1$ から $n$ までの自然数をすべてかけた値を表す.ただし$0!=1$とする.)
$r^m=\frac{r^m-r^{m+1}}{1-r}$ という式変形を用いて,$s<t$ を満たす自然数組 $(s,t)$ と, $r<1$ を満たす実数 $r$ について,$$r^s+r^{s+1}+\cdots+r^t=\frac{r^s-r^{t+1}}{1-r}$$ となることを示せ.
自然数組 $(a,i)$ について $a^i < i!$ が成立するなら,$i$ 以上の任意の自然数 $j$ で $$a^j < j!$$ となることを示せ.
自然数組 $(a,i,k,n)$ について,$f(k)=k!-a^k$ ,$g(k)=\frac{1}{0!}+\frac{1}{1!}+\frac{1}{2!}+\cdots +\frac{1}{k!}$ とする.
$i<n$ ,$f(i)> 0$ を満たすとき,$$g(n)< g(i-1)+\frac{1}{a^i-a^{i-1}}-\frac{1}{a-1}\left( \frac{1}{a} \right)^n$$となることを示せ.
$n>4$ を満たす自然数 $n$ について,$$g(n)<\frac{67}{24}$$ となることを示せ.
私に伝わる程度でよいので、軽めに記述してください。
「2.」より,$\frac{1}{i!}<\frac{1}{a^i}$ ,$\frac{1}{(i+1)!}<\frac{1}{a^{i+1}}$ などといえる.
下記の文章の2択になっている部分を埋め、ヒントとして活用すること。
($n>4$ と「3.」の $n>i$ を見比べて)「3.」の $i$ に $4$ を代入してみると,$f(4)>0$ ,つまり $a^4<4!$ という条件を満たせば「3.」の結論が使えることが分かる.これを満たす $a$ のうちでは,値が(大きい or 小さい)ほど $a^i$ の値が $i!$ に近づき,結果として $g(n)$ に近い値を求められる.