[E] お好みの湯加減

masorata 自動ジャッジ 難易度: 数学 > 高校数学
2020年12月5日18:00 正解数: 3 / 解答数: 4 (正答率: 75%) ギブアップ不可
数列 まそらた杯
この問題はコンテスト「第2回まそらた杯」の問題です。

解答

題意より、$T_0=T_1=\cdots=T_{N+1}=35$ で、さらに $n=1,2,...$ で以下の漸化式が成り立つ。

$$
T_{n+N+1}-T_{n+N}=a(40-T_n)
$$

ここで $t_n=T_n-40$ とおくと、

$$
t_{n+N+1}-t_{n+N}+at_n=0
$$

となる。よって、初期条件 $t_1=\cdots=t_{N+1}=-5$ のもと $n=1,2,...$ で成り立つ上の漸化式で定まる数列 $\{ t_n \}$ について、$\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ となる条件について考えればよい。


(1)$N=1$ とする。初期条件 $t_1=t_2=-5$ のもと、$n=1,2,\ldots$ で成り立つ漸化式

$$
t_{n+2}-t_{n+1}+at_n=0\ \ \cdots(\ast)
$$

を考える。ここで複素数 $z$ の方程式

$$
f_1(z)=z^2-z+a=0
$$

の $2$ 解をそれぞれ $\alpha,\beta$ とおく。

・$\displaystyle a<\frac{1}{4}$ のとき
$\alpha,\beta$ は異なる実数であり、$t_n=A\alpha^n+B\beta^n$ とおくと帰納的に $(*)$ を満たすことがわかる。ここで$A,B$ は初期条件より

$$
\begin{eqnarray}
A+B&=&-5\\
A\alpha+B\beta&=&-5
\end{eqnarray}
$$

を満たす定数で、一意に定まる。ここで、$f_1(0)=f_1(1)=a>0,f_1(1/2)=a-1/4<0$ であるから、$\alpha,\beta$ は区間 $(0,1)$ に含まれ、特に $|\alpha|,|\beta|<1$ が成り立つ。したがって $\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ である。

・$\displaystyle a=\frac{1}{4}$ のとき
$\displaystyle \alpha,\beta=\frac{1}{2}$ であり、一般項は $\displaystyle t_n=-5\left(\frac{1+n}{2^n}\right)$ であることが確かめられる。よってこのときも$\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ が成り立つ。

・$\displaystyle \frac{1}{4}<a<1$ のとき
このとき、$\alpha,\beta$ は共役な(実数でない)複素数であり、$\displaystyle a<\frac{1}{4}$ のときと同様に $t_n=A\alpha^n+B\beta^n$ とすれば $(*)$ を満たす。$\alpha,\beta$ の絶対値は等しく、その値は

$$
|\alpha|=|\beta|=\sqrt{\left(\frac{1}{2}\right)^2+\left( \frac{\sqrt{4a-1}}{2} \right)^2}=\sqrt{a}<1
$$

であるから、$\displaystyle \frac{1}{4}<a<1$ のとき $\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ が成り立つ。

・$a=1$ のとき
$\displaystyle \alpha,\beta=\frac{1}{2}\pm\frac{\sqrt{3}}{2}i$ であり、$|\alpha|=|\beta|=1$ であるから$\{ t_n \}$ は収束しない。実際、$\{ t_n \}=-5,-5,0,5,5,0,-5,-5,\dots$ となって、周期 $6$ で循環する。

以上より、$a_c=\fbox{ア}=1$ である。

(注:答えを出すだけなら、空欄の形から、$a=1$で収束しないことだけ確かめればよい。)


(2)$N=2$ として、初期条件 $t_1=t_2=t_3=-5$ のもとで

$$
t_{n+3}-t_{n+2}+at_n=0\cdots(*)
$$

を考える。ここで複素数 $z$ の方程式

$$
f_2(z)=z^3-z^2+a=0
$$

の $3$ 解をそれぞれ $\alpha,\beta,\gamma$ とおく。

・$\displaystyle a<\frac{4}{27}$ のとき
$\alpha,\beta,\gamma$ は相異なる実数であり、$t_n=A\alpha^n+B\beta^n+C\gamma^n$ とおくと帰納的に $(*)$ を満たすことがわかる。ここで$A,B,C$ は初期条件より

$$
\begin{eqnarray}
A+B+C&=&-5\\
A\alpha+B\beta+C\gamma&=&-5\\
A\alpha^2+B\beta^2+C\gamma^2&=&-5\\
\end{eqnarray}
$$

を満たす実定数で、($\alpha,\beta,\gamma$ が相異なるので)一意に定まる。$y=f_2(x)$のグラフを考えると $|\alpha|,|\beta|,|\gamma|<1$ が成り立つことが簡単に確かめられるので、$\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ である。

・$\displaystyle a=\frac{4}{27}$ のとき
$\displaystyle \alpha=-\frac{1}{3},\beta=\gamma=\frac{2}{3}$ となり、一般項が $\displaystyle t_n=-\frac{5}{9}\left(-\frac{1}{3}\right)^n-\frac{40+30n}{9}\left(\frac{2}{3}\right)^n$ であることが確かめられる。よってこのときも$\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ が成り立つ。

・$\displaystyle \frac{4}{27}<a<\frac{-1+\sqrt{5}}{2}$ のとき
このとき $\alpha,\beta,\gamma$ は $1$ つの実数と $2$ つの(実数でない)共役複素数である。$\alpha$ が実数で、$\beta$ の虚部が正であると仮定して一般性を失わない。このときも $t_n=A\alpha^n+B\beta^n+C\gamma^n$ とおくと帰納的に $(*)$ を満たすことがわかり、ここで $A,B,C$ は初期条件より

$$
\begin{eqnarray}
A+B+C&=&-5\\
A\alpha+B\beta+C\gamma&=&-5\\
A\alpha^2+B\beta^2+C\gamma^2&=&-5\\
\end{eqnarray}
$$

を満たす複素数の定数で、($\alpha,\beta,\gamma$ が相異なるので)一意に定まる。

$f_2(z)=0$ の解 $\alpha,\beta,\gamma$ が複素数平面上でどのように位置するか考える。まず実数解の $\alpha$ については、$y=x^3-x^2,y=-a$ のグラフの交点を考えることで、$a<2$ のとき $-1<\alpha<0$ であることがわかる。したがって $|\alpha|<1$ である。

次に $\beta,\gamma$ について考えるため、$x,y$ を実数として(ここで $y\neq0$) $z=x+yi$ とおいて方程式に代入すると、実部と虚部がそれぞれ $0$ であることから以下の連立方程式を得る:

$$
\begin{cases}
(x^3-3xy^2)-(x^2-y^2)+a=0\\
(3x^2y-y^3)-2xy=0
\end{cases}\\
\Leftrightarrow
\begin{cases}
x^3-x^2+a+y^2(-3x+1)=0\\
y^2=x(3x-2)
\end{cases}\\
$$

よって実数$x$ は方程式

$$
\begin{eqnarray}
&&x^3-x^2+a+x(3x-2)(-3x+1)=0\\
\Leftrightarrow && g(x)=8x^3-8x^2+2x=a
\end{eqnarray}
$$

を満たす。$g'(x)=24x^2-16x+2=2(2x-1)(6x-1)$ であるから、$g(x)$ は $x=1/6$ で極大値 $4/27$ 、$x=1/2$ で極小値 $0$ をとることがわかる。よっていま $a>4/27$ なので、$g(x)=a$ の解は $x>1/2$ の範囲にただ一つ存在し、その値は $a$ について単調に増加する。よって $\displaystyle a<\frac{-1+\sqrt5}{2}$ であることから、$\displaystyle x<\frac{1+\sqrt5}{4}$ であり、したがって$|\beta|=|\gamma|=x^2+y^2=x^2+x(3x-2)=4x^2-2x<1$ が成り立つ。よって $\displaystyle \lim_{n \to \infty} t_n=0$ が成り立つ。

・$\displaystyle a=\frac{-1+\sqrt{5}}{2}=0.618...$ のとき
このとき

$$
\begin{eqnarray}
\alpha&=&\frac{1-\sqrt{5}}{2}\\
\beta&=&\frac{1+\sqrt{5}}{4}+\frac{\sqrt{10-2\sqrt{5}}}{4}i\\
\gamma&=&\frac{1+\sqrt{5}}{4}-\frac{\sqrt{10-2\sqrt{5}}}{4}i
\end{eqnarray}
$$

であり、$|\alpha|<1, |\beta|=|\gamma|=1$ を満たす。($B,C$ が $0$ でないことはすぐ確かめられるので)$\{ t_n \}$ は収束しない。

以上より、$\displaystyle a_c=\frac{-1+\sqrt{5}}{2}$ である。したがって $\fbox{イウ}=-1,\fbox{エ}=5,\fbox{オ}=2$ である。

コメント

長々と書いてしまいましたが、要は特性方程式の根の絶対値がいずれも $1$ より小さくなる条件を求めればよいということです。そのような必要十分条件として、Jury条件というものが知られています(https://en.wikipedia.org/wiki/Jury_stability_criterion )。
これを用いると、一般の線形差分方程式の定常解が安定である条件を簡単に求めることができます。

また、本問は、フィードバックシステムにおいて時間遅れがある場合、パラメータがある閾値を超えると定常解が不安定化し、励起振動が生じうるという事実が背景にあります。実際、本問の式の連続版である

$$
\frac{dx(t)}{dt}=-ax(t-T)
$$

($a>0$、$T>0$ は時間遅れを表す定数 )を考えると、定常解 $x=0$ は $aT<\pi/2$ の時に安定となり、$aT>\pi/2$ で振動的な振る舞いが現れます。


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$$
\displaystyle \frac{\fbox{アイウ}+\fbox{エオ}\sqrt{\fbox{カ}}}{\fbox{キクケ}}
$$

である。

解答形式

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$$
A=
\begin{pmatrix}
6& -3 & -7 & 0 & 0 & 0\\
-1 & 2 & 1 & 0 & 0 & 0\\
5& -3 & -6 & 0 & 0 & 0\\
0& 0 & 0 & 1 & 2 & 1\\
0& 0 & 0 & -1 & 4 & 1\\
0& 0 & 0 & 2 & -4 & 0\\
\end{pmatrix}
$$
このとき次の実線形空間の次元を求めよ。
$$
V=\{X\in M_{6}(\mathbb{R})\mid AX=XA\}
$$
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$$
f\left(\frac{x+y+1}{xy}\right)=\frac{f(x)f(y)}{x+y+1}
$$

を満たすとき

$$
f\left(\frac{11}{21}\right) = \frac{\fbox{アイウエ}}{\fbox{オカキ}}
$$

である。

解答形式

ア〜キには、0から9までの数字が入る。
文字列「アイウエオカキ」を半角で1行目に入力せよ。
ただし、それ以上約分できない形で答えよ。

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整数または既約分数で答えてください。
半角で入力してください。


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以下の文がそれぞれ正しくなるように、空欄に $0$ から $9$ までの数字を埋めよ。ただし、同じ文字の空欄には同じ文字が入る。

(1)数列 $\fbox{ア}, \fbox{イ}, \fbox{ウ}, \fbox{エ},\fbox{オ}$ には、
$0$ が $\fbox{ア}$ 回、$1$ が $\fbox{イ}$ 回、$2$ が $\fbox{ウ}$ 回、$3$ が $\fbox{エ}$ 回、$4$ が $\fbox{オ}$ 回、それぞれ現れる。

(2)数列 $\fbox{カ}, \fbox{キ}, \fbox{ク}, \fbox{ケ}, \fbox{コ}, \fbox{サ}, \fbox{シ}, \fbox{ス}, \fbox{セ}, \fbox{ソ}$ には、
$0$ が $\fbox{カ}$ 回、$1$ が $\fbox{キ}$ 回、$2$ が $\fbox{ク}$ 回、$3$ が $\fbox{ケ}$ 回、$4$ が $\fbox{コ}$ 回、
$5$ が $\fbox{サ}$ 回、$6$ が $\fbox{シ}$ 回、$7$ が $\fbox{ス}$ 回、$8$ が $\fbox{セ}$ 回、$9$ が $\fbox{ソ}$ 回、それぞれ現れる。

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$$
m(\sigma)=\frac{1}{3\cdot 3\cdot 1}=\frac{1}{9}
$$

である。自然数 $n$ に対して,${1,\cdots, n}$ の置換(これは $n!$ 通りある)の近道度の平均を

$$
f_n=\frac{1}{n!}\sum_{\sigma\in \mathfrak{S}_n} m(\sigma)
$$

とおく。

$$
f_1=1, \; f_2=\frac{\fbox{ア}}{\fbox{イ}}, \; f_4=\frac{\fbox{ウエオ}}{\fbox{カキク}}
$$

であり,

$$
\sum_{n=0}^{\infty} f_n=\fbox{X}
$$

である(級数が収束することは証明なしに認めてよい)。ただし $f_0=1$ と約束する。

※ $\mathfrak{S}_n$ は $n$ 次対称群を表す(19:03追記)。

解答形式

$\fbox{ア}$ 〜 $\fbox{ク}$ には 0 - 9 の数字が当てはまります。$\fbox{ X }$にはある実数が当てはまります。空欄のある分数はすべて既約です。

  • 1行目 には $\fbox{ア}$ に当てはまる数を半角で入力してください。
  • 2行目 には $\fbox{イ}$ に当てはまる数を半角で入力してください。
  • 3行目 には $\fbox{ウエオ}$ に当てはまる数を半角で入力してください。
  • 4行目 には $\fbox{カキク}$ に当てはまる数を半角で入力してください。
  • 5行目 には $\fbox{ X }$ に当てはまる数を入力します。答えを $10$ 進小数で表し,小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めてください。例えば,$9.876\cdots $ が答えになる場合は 9.9 と解答してください。

ヒント

  • $f_0,\cdots, f_{n-1}$ を使って $f_n$ を表すことができます。
  • $f_n$ の母関数を $f(t)=\displaystyle{\sum_{n=0}^{\infty}} f_nt^n$ とおくと,$f(t)$ はとある微分方程式を満たします。
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問題文

(1)$\displaystyle \tan\theta=\frac{1}{4}$ のとき、$\displaystyle \tan2\theta=\frac{\fbox{ア}}{\fbox{イウ}}$ である。

(2)連立方程式

$$
\begin{cases}
x_1=x_2(2+x_1x_2) \\
x_2=x_3(2+x_2x_3) \\
x_3=x_4(2+x_3x_4) \\
x_4=x_1(2+x_4x_1)
\end{cases}
$$

を満たす実数 $(x_1,x_2,x_3,x_4)$ の組は全部で $\fbox{エオ}$ 個あり、そのうち $\tan20^\circ < x_1 < \tan80^\circ$ を満たすような組は $\fbox{カ}$ 個ある。

解答形式

ア〜カには、0から9までの数字が入る。
(1)の答えとして、文字列「アイウ」を半角で1行目に入力せよ。
(2)の答えとして、文字列「エオカ」を半角で2行目に入力せよ。


問題文

$f:{\mathbb R} \rightarrow {\mathbb R}$ は微分可能で、任意の $x,y \in {\mathbb R}$ に対して

$$
f(x+y)+f(x)f(y)=f(xy+1)
$$

を満たすとする。以下の空欄を埋めよ。

⑴ $f(0)=\fbox{アイ}$ または $f(0)=\fbox{ウ}$ が成り立つ。また、$f(0)=\fbox{アイ}$ のとき $f(1)=\fbox{エ}$ で、このとき $x \in {\mathbb R}$ を固定するごとに極限

$$
f'(x)=\lim_{h\to 0}\frac{f(x+h)-f(x)}{h}
$$

を考えるとロピタルの定理の仮定をすべて満たしていることがわかる。よって同定理を用いて $f$ が満たす微分方程式を導くことができる。

⑵ $f$ が満たす微分方程式を解くことで、$f$ をすべて決定できる。特に $f(23)$ がとり得る値は $\fbox{オ}$ 通りあり、それらの値の総和は $\fbox{カキク}$ である。

解答形式

ア〜クには、0から9までの数字または「-」(マイナス)が入る。
⑴の答えとして、文字列「アイウエ」をすべて半角で1行目に入力せよ。
⑵の答えとして、文字列「オカキク」をすべて半角で2行目に入力せよ。

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次のようなネットワークを考える.
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・2つのノードから情報が伝達される場合には,両方の情報を受け取った上で,保持する状態を決定する.このとき,2本のノードから受け取った情報が一致する場合には一致した状態を保持し,異なる情報を受け取った場合には1/2の確率で「0」を保持することにする(1/2の確率で「1」を保持することにする).
以下の図のネットワークにおいて始点の情報を終点まで伝達することを考え,始点と終点の状態が一致する確率xを求める.
ただし,矢印(枝)はノード間の情報伝達の方向を表し,枝の上に書かれている文字は正しく伝達される確率(上の説明のp)を表すものとする.

① a=2/3,b=3/4の場合のxを計算せよ.
② a=11/111,b=1/2の場合のxを計算せよ.
③ a=2/3,b=3/4の場合を考える.このネットワークはxy平面上の$3\times3$のサイズの格子点において,x軸正方向とy軸正方向に正しく情報が伝達される確率をそれぞれa,b,始点を原点,終点を点(2,2)としたものとみなせる.このとき,$n\times n$のサイズに拡張された(終点を(n,n)とする)ネットワークを考えると,$n\to \infty$とした時に,始点と終点の状態が一致する確率の収束値を求めよ.

解答形式

「分子/分母」(半角英数字)として既約分数を表せ.例)11/92
1行目に①,2行目に②,3行目に③を解答すること.

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すべての複素数に対して定義され、複素数の値をとる関数 $f(z)$ は、すべての複素数 $z,w$ について

$$
f(z+w)=f(z)f(w)+zw ...(*)
$$

をみたすとする。以下の問いに答えよ。

⑴ すべての複素数 $z$ について $f(2)f(z)+z = f(1)f(z+1)+1$ が成り立つことを示せ。
⑵ $(*)$ をみたすような $f(z)$ をすべて求めよ。

解答形式

⑵を解答したうえで、以下の空欄ア~エに当てはまる0~9の整数を順に並べて4桁の半角数字「アイウエ」を入力せよ。根号の中身が最小になるように解答せよ。

$|f(5+11i)|$ のとりうる値のうち最大のものは$(アイ)$, 最小のものは$(ウ)\sqrt{(エ)}$ である。

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$f(x)=-16x^3+24x^2-9x+1$ とおく。以下の問いに答えよ。

⑴ 以下の式が $\theta$ の恒等式になるように空欄を埋めよ。なお、同じ文字の空欄には同じ数が入る。

$$
f\left( \frac{\fbox{ア}+\sin\theta}{\fbox{イ}}\right)=\frac{\fbox{ア}+\sin(\fbox{ウ}\theta)}{\fbox{イ}}
$$

⑵ 次の定積分を求めよ。
$$
\int_ {0.5} ^{0.75} f(f(f(x))) dx = \frac{\fbox{エオカ}}{\fbox{キクケコ}}
$$

解答形式

ア〜コには、0から9までの数字が入る。
⑴の答えとして、文字列「アイウ」をすべて半角で1行目に入力せよ。
⑵の答えとして、文字列「エオカキクケコ」をすべて半角で2行目に入力せよ。
ただし、分数はそれ以上約分できない形で答えよ。